外科
当院の外科外来では、以下のような診療科があります。
- 一般外科
- 消化器外科
- 甲状腺・乳腺外科
一般外科
急性の外傷や疾患（外傷、骨折、急性腹症など）
慢性的な疾患（胃潰瘍や腹部腫瘍、大腸ポリープ、瘢痕性狭窄、ヘルニアなど）
専門外来
消化器外科
消化器外科では下記のような患者さんの診断・治療を行います。
- 胃がん、大腸がん、肝がん、膵がんなどの消化器がん
- 消化性潰瘍、胆石症、膵炎、胃食道逆流症候群、肝硬変などの消化器系疾患
- 炎症性腸疾患（クローン病、潰瘍性大腸炎など）
- 食道狭窄、腸閉塞、腸重積、肛門周囲膿瘍、ヘルニアなどの外科的緊急疾患
消化器外科での治療方法には、以下のようなものがあります。
- 手術：消化器系の疾患に対して、がんの切除手術や胆石症の胆嚢摘出手術、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の手術などを行います。
- 内視鏡検査：胃がんや大腸がんの検査、消化性潰瘍の診断、内視鏡的治療（ポリープ切除、止血処置など）などに利用されます。
- 薬物療法：がんの化学療法や免疫療法、炎症性腸疾患の免疫抑制剤など、薬物による治療が行われます。
甲状腺外科
甲状腺外科は、甲状腺やその周辺の疾患を専門に扱う外科の一分野です。甲状腺は、首の前側にある内分泌器官で、ホルモンを分泌することで体内の代謝や成長に関与しています。甲状腺外科では、甲状腺がんや甲状腺機能異常症などの治療を行います。
【甲状腺外科で診られる疾患】
- 甲状腺機能亢進症（バセドウ病）：甲状腺が過剰に活動する疾患で、自己免疫が原因となります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、代謝率が上がり、発汗や動悸、体重減少、神経過敏などの症状が現れます。
- 甲状腺機能低下症（低下症）：甲状腺が機能不全になる疾患で、自己免疫や甲状腺炎が原因となります。甲状腺ホルモンの分泌が不足するため、代謝率が低下し、冷感、倦怠感、便秘、体重増加などの症状が現れます。
- 甲状腺腫：甲状腺にできる良性の腫瘍や、がんです。甲状腺の腫れ、圧迫感、声のかすれ、嚥下障害などの症状が現れる場合があります。
- 甲状腺炎： 甲状腺が炎症を起こす疾患です。感染や自己免疫が原因となる場合があり、甲状腺の腫れ、熱感、痛み、圧迫感、発熱などの症状が現れます。
【甲状腺外科での治療方法】
甲状腺外科での治療方法には、以下のようなものがあります。
- 手術：甲状腺がんや甲状腺腫、バセドウ病の緊急手術など、必要に応じて手術を行います。
- 薬物療法：甲状腺機能亢進症（バセドウ病）や甲状腺機能低下症（低下症）の薬物による治療が行われます。
乳腺外科
- 乳がんの早期発見・治療
- 乳房の疾患（嚢胞、線維腺腫、乳腺炎など）の治療
- 乳腺の検診やフォローアップ
下記のような症状のある方はすぐに乳腺外科を受診してください。
- しこり：乳房にしこりができたり、触ると硬くなったり、痛みを感じる場合があります。乳がんの場合、しこりはしばしば固く不規則な形状をしています。
- 乳頭分泌物：乳房から血液や膿、透明な液体などが分泌されることがあります。色、量、分泌のタイミングによって、異常が疑われることがあります。
- 乳房の形や大きさの変化：一方の乳房がもう一方よりも大きくなったり、形が変わったり、赤くなったりすることがあります。
- 乳房の痛み：乳房や乳首が痛むことがあります。乳腺炎や乳頭炎の場合、痛みが強く、発熱や赤みも伴うことがあります。
- 皮膚の変化：乳房の皮膚に赤み、痒み、ただれ、はれ、ざらつきなどの変化が現れる場合があります。